「そろそろ夢だったキャンピングカーを持ちたい」「トイファクトリーのリセールバリューが高いって聞くけどなんでそんなに高いんだろ」このような考えを持っていませんか?特別感があり、非日常感も味わえるキャンピングカーは、一度は自分のものにしたい夢の乗り物です。しかし、価格を含めてハードルが高いのも現実問題としてあるのが正直なところでしょう。それでも近年は、キャンピングカー向けの240回払いのオートローンの誕生で、キャンピングカー購入のハードルは下がっており、リセールバリューの高さも手伝って以前よりも購入しやすくなっています。
この記事では、トイファクトリーのリセールバリューが高い理由を詳しく解説します。また、もし将来的に家庭環境が変わって手放すことがあっても次の生活に活かせるよう、高く売れるコツも紹介します。家族を納得させるだけの材料が手に入りますので、ぜひ最後までご覧ください。
トイファクトリーとは
▲トイファクトリー バーデン
トイファクトリーは、1995年創業の日本を代表するビルダーです。特に、絶大な人気を誇るハイエースをベースにしたキャンピングカーとしては、業界ナンバーワンとも称されるほど確固たる地位を築いています。そんなトイファクトリーの歴史を辿ると、大きく4つのポイントが見えてきます。
1つ目はトイファクトリーを代表するロングセラーモデルとなった初代「Land Tepee(ランドティピー)」の誕生です。フルフラットベッドや2段ベッドの搭載など、キャンピングカー全盛期の現在においても全く見劣りしない作り込みが当時から展開されており、今もマイナーチェンジを加えながら、確固たる人気を得ています。
2つ目に、トイファクトリーが持っている技術の集大成ともいえるHIT機構(高品質断熱技術)の開発です。ボディサイズが大きいキャンピングカーの中で「冬暖かく、夏涼しい」を謳い、場所を選ばずに高い快適性を実現しているのは、確かな技術力の表れといえるでしょう。
3つ目は、フラッグシップモデルとなるBADEN(バーデン)の発表です。これまでのキャンピングカーとは一線を画す上質な室内空間で、キャンピングカーオブザイヤー2010にも輝いたラグジュアリーモデルは、ドアを開けた瞬間に、人の心を躍らせる魅力が詰まった一台に仕立て上げられています。
最後の4つ目は、ステランティス社とフィアットプロフェッショナル正規ディーラー契約を締結したことです。契約を締結したステランティス社は、世界最大級の自動車グループであり、ヨーロッパのキャンピングカーシェアで70%以上を誇っています。この契約により、フィアットのデュカトを正規輸入販売できる権利を有するほか、トイファクトリーオリジナルのデザイン開発にも取り掛かるとの発表があり、続報が楽しみです。
このようにトイファクトリーは、確かな実績と世界にも認められるほどの高い技術を有するビルダーであり、キャンピングカー業界のベンチマーク的存在ともいえるでしょう。
トイファクトリーの特徴
ここでは、トイファクトリーが持っている3つの特徴をお伝えします。
ハイエースを専門的に扱っている
トイファクトリーがキャンピングカーのベースにしているのは、高い人気を維持し続けているトヨタのハイエースです。世界的に人気のデュカトの取り扱いが始まりましたが、主軸となるのはハイエースのまま変わりありません。ハイエースは、スクエアなボディ形状のため、後席の空間を自在にカスタマイズできる点や、普通車両と変わらぬドライブ感覚で、初めてキャンピングカーに乗り換える方でも気兼ねなく扱える点が人気を後押ししています。また、ハイエースのボディサイズを拡大し過ぎていない点もトイファクトリーならではの特徴といえます。キャンピングカーは、走る家とも言われるため、ベース車種よりも大幅にボディサイズが大きくなってしまうケースも少なくありません。しかし、トイファクトリーはボディサイズを大きくすることなく、室内空間を最大限に有効活用しているため、多くのキャンピングカーオーナーから受け入れられています。
上質な内装と最高の断熱性能
トイファクトリーのキャンピングカーがもつ特徴として、フラッグシップモデルのBARDEN(バーデン)に代表されるように、まるで高級リビングが移動したかのような上質な内装があります。家具の素材選びから組み立てまで、全てを同じ工場で一貫して行っているため、仕立ての良い状態を高い次元で実現しています。また、トイファクトリーを語る上で断熱性能を外すわけにはいきません。ECOキャンパーと名付けられた複数の断熱対策が施された室内空間は、まるで家の中にいるのではと錯覚するほど快適です。実際に市販車と比較した実験結果によると、同じ環境下において9℃もトイファクトリーのキャンピングカーの方が暖かいという結果が得られました。さらに、雨音などの騒音対策や、今まで困難とされてきた外部への音漏れにも効果を発揮しています。エアロウインドウ&アクリル断熱二重窓に代表される7つの技術で、高い断熱性能を長く維持できるため、多くのオーナーから信頼される結果に結びついているといえます。
豊富なラインナップ
トイファクトリーには、フラッグシップのバーデンを筆頭に、ハイエースベースのモデルだけで18種類(2023年2月時点)用意されています。その中で特に、トイファクトリーの魅力を体現しているのが、LAND TEPEE(ランドティピー)とBARDEN(バーデン)です。高い断熱性能を実現するエアロウインドウを標準装備し、上質な室内装備と相まって1クラス上の室内環境を実現しています。また、用途や予算に合わせて最適なモデルを選べるほどラインナップが充実しており、安いモデルだからといって内装の質感が乏しくなるようなことはありません。乗車・就寝定員や車内の雰囲気で自分好みの一台を選べるのも、こだわり抜かれた品質を持つトイファクトリーの強みであり特徴といえるでしょう。
トイファクトリーのリセールバリューはなぜ高いのか?
▲トイファクトリー バーデン インテリア
トイファクトリーのリセールバリューが高いのは、3つの理由が挙げられます。ここからは、その理由について詳しくお伝えします。
キャンピングカー市場において圧倒的な人気を誇る
トイファクトリーは、トヨタも認めるビルダーであり、ハイエースを使ったキャンピングカーの中では圧倒的といっていいほどの人気を誇ります。なぜそこまでの人気を獲得しているのか、その理由は高い断熱性能を持ちながら、装備が充実している点が挙げられます。具体的には、対面ダイネットや側面に用意されている豊富な収納庫、フラットなリヤベッドなど、2人で贅沢に使ったり、5人で快適に使ったりと、乗車人数に応じて幅広い用途に応えられる機能を有しています。
架装部分は値段が下がりにくい
キャンピングカー最大の特徴である架装部分は、長く使い続けることを想定して製造されているため、値段が下がりにくいです。なぜ長く使い続けても値段が下がりにくいのかは、架装部分に価値があるためです。一般的な自動車を売却する場合、走行距離や年式が査定に大きな影響を及ぼします。しかし、キャンピングカーの場合、例え10年前のクルマだとしても、新車時の50%の値段がつくケースも珍しくありません。その背景にあるのは、キャンピングカーが単なるクルマではなく、人が住める居住スペースとしての価値を持っているためといえるでしょう。また、キャンピングカーは、一度所有すると長く乗り続ける傾向があり、240回払いのオートローン誕生も後押しされ、20代や30代などの若年層オーナーが増加しています。
中古車市場でも高い人気を誇っている
トイファクトリーは新車はもちろん、中古車市場でも高い人気を誇っています。日本最大級のキャンピングカー在庫数をもつフジカーズでも、バーデン1モデルだけで33台の在庫があり、トイファクトリーがどれだけ人気があるのかが伺えます。人気の理由として挙げられるのは、車中泊をはじめとするアウトドア熱の高まりによるキャンピングカーブームと、コロナ禍による半導体不足の影響による新車の納期遅れです。ベースとなるハイエースの納期は半年以上と言われており、さらに架装部分の作業が加わるため、納車まで1年以上かかるケースも珍しくありません。その点、整備をすればすぐに納車できる中古車は、早くキャンプや車中泊を楽しみたい方から高い需要があり、中古車市場での人気を後押ししています。
トイファクトリーを高く売るためのコツと注意点
▲トイファクトリー バーデン 見積書
ここからは、トイファクトリーを高く売るためのコツと注意点を3つ厳選してお伝えします。この3つを知っているだけで、査定額には違いが出ますので1つずつ内容を確認してください。
装備品やオプションの内容を手書きのメモなどにまとめておく
査定に出すクルマについている装備品やオプションの内容は、コピー用紙やメモ用紙にまとめておくと高額査定に繋がりやすくなります。これまでの査定においても、情報をまとめている方は高価買取に繋がっています。トイファクトリーを選んでいる方は、少なく見積もっても150万円ほどのオプションをつける傾向があります。その分は、しっかりとアピールすることが査定においては非常に大切なポイントになります。
装備品の動作確認を査定スタッフと一緒に行う
実際の査定において、装備品の動作確認は査定スタッフと一緒に行うようにしましょう。キャンピングカーは豊富なオプションの中から自由にカスタマイズできるのが魅力です。しかし機能が豊富なあまり、全てを使いこなしている方は決して多くありません。そのため、査定スタッフが動作確認をした時に動かない、動かし方がわからないといった場面に遭遇する可能性があります。もし動かし方がわからないだけなのに、動作不良としてマイナス評価がつけられてしまっては、せっかくの装備品やオプションが台無しです。装備品について正しく査定をしてもらうためにも、スタッフと一緒に動作確認をするようにしましょう。事前に自分自身だけで動作確認をしておくと、査定当日の案内もスムーズになるため、より安心と言えるでしょう。
内外装を綺麗な状態に保つ
普通車の査定と同じように、内外装は綺麗な状態に保っておくと査定でプラスになりやすいです。トイファクトリーは、質の高いデザインで選ぶ方も多いため、内装はもちろん、外装についても新車と同じような綺麗な状態を保つことが大切です。特に内装については、普段使いでは気づかない汚れや、見落としているシミなどが査定で見つかる場合もあります。キャンピングカーは、遠出をする機会も多く、雪の多い地域に行く方もいるでしょう。雪道の走行は、下回りの錆につながることも多いため、帰宅後のすぐの洗車がマイナス査定の防止に繋がります。
売却先に迷ったらキャンピングカーラボに査定を依頼する
キャンピングカーを手放す時、どこに売却するかで査定額は大きく変わります。ディーラーは、手間が少ない分、金額はそこまで期待できません。一括査定は、情報が多く集まるため、比較しやすいですが電話やメール対応に追われるため、手続きが面倒に感じてしまうでしょう。そこで紹介するのが、キャンピングカーを専門に取り扱っている「キャンピングカーラボ」です。豊富な知識と最新の相場をもとに、正しく査定を行います。また、キャンピングカーラボは、ハイエースを中心に自社販売も行うため、高価買取が可能です。特に高年式車については、新車価格と遜色ない価格で買い取るケースも珍しくありません。売却先の候補リストに入れておくと、損のない査定ができるでしょう。
https://www.campcar-lab.com/kaitori/
まとめ
トイファクトリーは、国内のキャンピングカー業界において絶大な人気を誇るビルダーです。丁寧に作り込まれた内外装と、抜群の効果を発揮する断熱性能は、トヨタをはじめ多くのメーカーから信頼を獲得しています。そんなトイファクトリーは、リセールバリューも高く、長く乗り続けたとしても乗り換えに十分といえるほどの査定額が提示される可能性も十分あります。普通車よりも価格が高くなるキャンピングカーですが、240回払いのオートローンも誕生し、月々の負担はこれまでよりもぐんと下がりました。1ヶ月あたり数万円から、非日常感が味わえるキャンピングカーに乗れるのは魅力です。ただし、現状では、納期に時間がかかっており、1年待ちのケースもあるため、自分の要望が叶えられる中古車を選ぶのも一つの手といえるでしょう。