フィアット デュカトのリセールバリューは高い!高く売れる理由や代表的なモデルを解説

公開日 2023.01.19
更新日 2023.03.01
フィアット デュカトのリセールバリューは高い!高く売れる理由や代表的なモデルを解説

2022年に日本でも正規販売が開始されたヨーロッパのキャンピングカーベース車両がフィアット デュカトです。今回は、待望のデュカトがどのような車なのか、デュカトをベースとしたキャンピングカーが高く売れる理由、代表的なキャンピングカーにはどのようなモデルがあるのか解説します。

フィアット デュカトとは

フィアット デュカトとは
▲クリフ540アドベンチャーエディション

フィアット デュカトとは、2020年に誕生40周年を迎えた歴史の長い小型商用車です。小型とはいわれているものの、その大きさは長さ約6m、幅2m超と日本では大きく感じてしまうサイズとなっています。

デュカトは、2020年と2021年にはヨーロッパにおいてベストセラーモデルとなった車で、欧州商用車市場で7割のシェアを獲得している人気モデルです。2022年12月に販売が開始された日本市場向けのデュカトは、キャンピングカーのベース車両として正式導入されました。

エクステリアは、他社とは一線を画すイタリアならではのスタイリングで、大型のフロントグリルにイタリアのアテッサ工場で製造されたことを示す象徴的なフィアットのエンブレムが装着されています。また、LEDテクノロジーを採用したヘッドライトおよびデイタイムランニングライトを装備し、デュカトならではのライトシグネチャーを表現。バンパー下部の左右には、コーナリング機能付きフロントフォグランプを装備しています。さらに、前輪駆動の利点を活かした広い荷室空間と多様な室内アレンジにより、優れた快適性と積載性を実現しています。

インテリアは、電動パーキングブレーキや機能的で省スペースなドアパネルの採用により、広いキャビンスペースを実現した実用的かつ安全で快適な空間です。また、操作スイッチ類を集約した革巻きのステアリングホイール、7インチフルカラーTFTディスプレイを採用したメーター、デジタル処理したリヤビュー画像を表示するデジタルルームミラーを装備するなど、乗用車と遜色のない運転感覚となっています。

センターコンソール中央には、10インチタッチスクリーンを備え、Uconnectインターフェイスを装備し、ナビゲーションシステムをはじめ、Apple CarPlayやAndroid Autoの使用が可能です。また、スマートフォン用ワイヤレスチャージャー、3つのUSBポート(Type-A×1、Type-C×2)、3つのカップホルダーを装備しています。さらに、キーレスエントリー&ゴー機能により、キャビンおよび荷室ドアの解錠/施錠やエンジンの始動はキーレスで行うことが可能です。

運転席および助手席には、キャプテンシートを採用。一体型ヘッドレスト、幅が広いバックレスト、サポートに優れたダブルアームレストを備えるなど、快適性が高められています。また、運転席と助手席は180度回転させることができるため、キャンピングカーとして使う際に車両前方のスペースも効率的に利用することが可能です。

安全装備およびドライバーアシスタンスは、乗用車に準じたパッシブ&アクティブセーフティ機能を標準装備しています。装備される機能は、スピードリミッター、障害物に遭遇した場合のブレーキ制御(フォワードコリジョンウォーニングおよび歩行者検知機能付き衝突被害軽減ブレーキ)、レーンキーピングアシスト、トラフィックサインレコグニション、トラクションプラスなどです。トラクションプラスは、泥・砂・雪などの走行をサポートするインテリジェント電子制御式ディファレンシャルロックで、スリップしたホイールから最もグリップしているホイールにトルクを伝達しトラクションを回復させます。

日本に導入される2022年モデルのバリエーションは次の3種類となっています。
・L2H2:全長5,410mm、全幅2,050mm、全高2,525mm、ホイールベース3,450mm
・L3H2:全長5,995mm、全幅2,050mm、全高2,525mm、ホイールベース4,035mm
・L3H3:全長5,995mm、全幅2,050mm、全高2,765mm、ホイールベース4,035mm

標準サイズ、標準サイズのロングホイールベースモデル、ロングホイールベースのハイルーフ仕様の3タイプとなります。

L2H2とL3H2の室内高は1,970mm、L3H3の室内高は2,210mmです。最大積載重量は、L2H2が1,300kg、L3H2が1,250kg、L3H3が1,200kgとなります。また、広い開口部を備えたスライディングサイドドアと横開きのリヤドアにより、荷物の積み下ろしも楽にできます。

搭載されるエンジンは、最高出力180hp、最大トルク450Nmを発生する第3世代の2.2リッター MultiJet 3ディーゼルエンジンです。高効率かつ耐久性・信頼性に優れるエンジンに組み合わされるトランスミッションは9速ATとなります。

各モデルの価格は、次のとおりとなっています。
・L2H2:512万5,000円
・L3H2:530万円
・L3H3:547万5,000円
※価格はいずれも税込(2022年12月発表時点の価格)

ボディカラーは、標準ソリッドカラーの「デュカトホワイト」、スペシャルソリッドカラーの「エクスペディショングレー」、「ランサローテグレー」、メタリックカラーの「メタリックブラック」、「アイアングレー」、「アーテンスグレー」の計6色から選択可能です。ただし、スペシャルソリッドとメタリックボディペイントは、オプション価格88,000円(税込)がかかります。

フィアット デュカトはなぜリセールバリューが高いのか?

ここからは、なぜフィアット デュカトをベースとしたキャンピングカーのリセールバリューが高いのか解説します。

欧州No.1を誇る人気の商用車

デュカトは、ヨーロッパにおいて約7割のシェアを誇る人気の商用車です。また、多く売れているということは、信頼性も高いということを意味しています。このような圧倒的なシェアや信頼性は買取にも影響するため、リセールバリューが高くなっているのです。

欧州のビルダーから絶大な支持を得ている

ヨーロッパのビルダーから支持されていることも、リセールバリューが高い理由のひとつです。ヨーロッパでは、バンコンのみならず、フルコン(フルコンバージョン)のベース車両としても利用されています。また、ライバルのメルセデス・ベンツ スプリンターなどよりもリーズナブルな価格で手に入れられることもデュカトが人気の理由といえるでしょう。

中古車の需要が非常に高まっている

デュカトをベースとしたキャンピングカーの中古車需要が非常に高くなっていることもリセールバリューに影響しています。デュカトをベースとしたキャンピングカーの多くは、人気と需要が高いため、年式が古くても高価買取されます。このような中古車市場の動向により、リセールバリューが高くなっているのです。

フィアット デュカトがベースの代表的なキャンピングカー

フィアット デュカトがベースの代表的なキャンピングカー
▲ハイマー・フリー540

ここからは、デュカトをベースとする代表的なキャンピングカーを紹介します。

アドリア・マトリックスシリーズ

アドリア マトリックスシリーズは、SUPREME、PLUS、AXESSの3モデルを用意するモーターホームです。

2022年モデルでは、ダブルフロア、LEDリアライト、従来よりも15%大きくなったパノラマウィンドウ、広い作業台のキッチン、快適なバスルーム、通気性に優れるフロントリフトベッドなどが特徴となっています。

SUPREMEは、専用のフルリアLEDライトとAldeヒーティングシステムが装備される最上級グレードです。PLUSは、専用のフルリアLEDライトとTrumaヒーティングシステムが装備される中間グレードとなっています。AXESSは、モジュール式リアLEDライトとTrumaヒーティングシステムが装備されるエントリーグレードです。価格は、1,166万円〜(税込)となっています。

デスレフ・グローブバスGT

デスレフ グローブバスGTは、コンパクトサイズのフルコンバージョンです。

日本仕様のレイアウトは2種類で、リアに常設ダブルベッドを配置する「I1」とツインベッド仕様の「I6」となります。それぞれのベッド下には、大型のラゲッジスペースが用意され、大きな荷物も載せることが可能です。フロントにはプルダウンベッドが装備され、リアベッドと合わせて4名就寝ができるレイアウトとなっています。また、自然を感じられる大きくて開放的なフロントウィンドウも特徴です。価格は、1,562万円〜(税込)となっています。

ハイマー・FREEシリーズ

ハイマー フリーは、ドイツのビルダーであるハイマーが製造するデュカトベースのバンコンです。

ラインナップは、ボディサイズと室内レイアウトが異なる「540」「600」「602」の3モデルとなっています。

室内はライトグレーを基調とし、間口の広いキャビネット類やモーターホーム系に採用されている壁掛け式リビングテーブルを装備し、上品感と実用性を両立。また、全てのモデルにキッチン、トイレ・シャワールーム、大人2名が就寝できるベッドスペース、冷蔵庫、FFヒーター&ボイラーなどを標準装備しているのもポイントです。価格は、要問い合わせとなっています。

フィアット デュカトベースのキャンピングカーを高く売るためのコツと知っておきたい注意点

ここからは、フィアット デュカトをベースとするキャンピングカーを高く売るためのコツや注意点を解説します。

申し込みの際にビルダー名とモデル名を正確に伝える

査定の申し込みをする際は、ビルダー名やモデル名、装着されている装備やオプションで装備したアイテムなど、車両情報を細かく伝えてください。

単に「デュカトベースのキャンピングカーです」と伝えてしまうと、バンコンなのか、フルコンなのか、どのようなレイアウトのキャンピングカーなのかがわからず、正確な査定ができなくなります。少しでも高く売るために、車両の情報はなるべく細かく伝えましょう。

装備品の動作確認を査定スタッフと一緒に行う

装備されているアイテムや機器の動作確認は、査定スタッフとともに行いましょう。

デュカトは輸入車であるため、国産車と取り扱いや操作方法が異なる場合があります。そのため、査定スタッフに操作方法を伝えるような感覚で動作確認を行い、不具合やトラブルがないことをアピールしましょう。

内外装を綺麗な状態に保つ

デュカトベースのキャンピングカーは、エレガントな室内空間やスタイリッシュな外観が特徴です。そのため、外装や内装を綺麗な状態に維持しておくことも高評価のポイントとなります。キャンプや車中泊などのあとは、汚れなどが染み付かないよう、念入りに洗車・室内清掃をしておきましょう。

売却先としてキャンピングカーラボがおすすめの理由

売却先としてキャンピングカーラボがおすすめの理由
▲アドリア・マトリックス スプリーム 670DL

デュカトベースのキャンピングカーの売却先に悩んだときは、バンコンやフルコンなどの買取も得意としているキャンピングカーラボに依頼しましょう。

キャンピングカーラボなら、デュカトをベースとするキャンピングカーの査定・買取実績が豊富であるため、正確な評価ができます。

ここで、キャンピングカーラボが実際に買取したデュカトベースのキャンピングカーの実績を紹介します。

■アドリア・マトリックス スプリーム 670DL
・買取額:1,200万円
・査定時期:2022年7月
・年式:令和2年11月
・走行距離:15,600km

■デスレフ・グローブバスGT I2
・買取額:900万円
・査定時期:2022年10月
・年式:平成30年5月
・走行距離:15,500km

このように、新しい年式の車両から数年落ちの車両まで高価買取していることがわかります。特に、アドリア マトリックス スプリーム 670DLは、新車販売価格の1,386万円に近い1,200万円で買取しました。このようなことからも、デュカトをベースとするキャンピングカーの人気が高いことやキャンピングカーラボは適正な評価ができるということがわかるでしょう。

まとめ

フィアット デュカトは、国内のみならずヨーロッパでも人気のキャンピングカーベース車両です。2022年12月にはデュカトの日本正規導入が始まったため、これからデュカトをベースのキャンピングカーが増えるでしょう。今後もデュカトベースのキャンピングカーの動向から目が離せません。
 

フィアット デュカトをベースとするキャンピングカーについて、よくある質問をまとめました。

Q フィアット デュカトが正規輸入されるという話しを聞きましたが、本当ですか?
はい、本当です。2022年12月から日本への正規導入が開始されました。詳しくはこちらをご覧ください。
Q フィアット デュカトの排気量と馬力を教えてください。
デュカトのエンジン排気量は2.2L(ディーゼル)、最高出力180hp、最大トルク450Nmとなっています。詳しくはこちらをご覧ください。
Q 査定を申し込みする際は何を伝えれば良いですか?
査定の申し込みをする際は、ビルダー名やモデル名など車両情報を細かく伝えてください。詳しくはこちらをご覧ください。

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