カムロードをベースとしたキャンピングカーのリセールバリューが高いのは本当か!?

公開日 2022.11.01
更新日 2022.12.09
カムロードをベースとしたキャンピングカーのリセールバリューが高いのは本当か!?

キャンピングカーのベース車両として高い人気を誇り、リセールバリューも高い車両がトヨタ カムロードです。今回は、キャンピングカーのベース車両であるカムロードとはどのようなモデルなのか、リセールバリューが高い理由や高く売るためのコツなどを紹介します。

カムロードとは

カムロードとは

▲アネックス・リバティ52DB

トヨタ カムロード(CAMROAD)は、1997年に登場したキャンピングカー専用のベースシャシー(車両骨格)です。車種名「カムロード」の由来が、Camper(キャンパー)とRoadability(走行性能)を掛け合わせた造語であることからも、キャンピングカー専用であることがわかります。

カムロードは、一般向け販売がないため、聞き馴染みがないかもしれませんが、キャンピングカー業界では誰もが知っているほど有名なモデルです。そのため、各ビルダーのキャンピングカーの諸元表を見ると、「ベース車両:トヨタ カムロード」と記載されています。

キャンピングカーのベース車両として知名度と人気が高いカムロードは、トヨタのトラックである「ダイナ」を元に、利便性や充電性能などを向上させ、キャンピングカー仕様に変更したモデルです。ダイナは、日野自動車の「デュトロ」のOEMであるため、元を辿ってカムロードを説明すると「日野自動車 デュトロのOEM車両であるトヨタ ダイナのキャンピング仕様車」となります。

2021年に新しくなったカムロードでは、ミリ波レーダーと単眼カメラを使った先進的な運転支援システムを搭載、新しいディーゼルエンジン採用、6速ATの組み合わせなどが主な変更点です。、リアダブルタイヤの採用や元車両のダイナよりも250mm広いリアトレッドや発電量が多いオルタネータなどは前型から継続して採用されています。ただし、ディーゼル車のカムロードを運転する場合には、車両総重量が3.5tを超えるため「準中型」以上の運転免許が必要となります。

なぜカムロードはリセールバリューが高いのか?

ここからは、カムロードのリセールバリューが高い理由を解説します。

キャブコンのベース車両として圧倒的な人気がある

カムロードは、キャブコンのベース車両として圧倒的に人気を誇るため、高く売れます。また、さまざまなバリエーションが存在し、バンコンや軽バンをベースとしたキャンピングカーなどのように幅や高さなどの制限が少ないため、ビルダーやユーザーの好みに合わせたキャンピングカーに仕上げることができます。

加えて、トラックをベースとしているため、耐久性が高いこともリセールバリューが高い理由のひとつとなっています。

新車だけでなく中古車の需要も多い

カムロードをベースとするキャンピングカーは、新車だけでなく、中古車の需要が多いため、リセールバリューが高くなりやすいです。

一般社団法人日本RV協会(JRVA)が2022年7月に発表した「キャンピングカー白書2022」によると、キャンピングカーを購入したユーザーの約3割が800万円以上の高価格帯の車両を買ったことが明らかとなっています。キャブコンは800万円以上の高価格帯のものがほとんどです。つまり、キャンピングカーユーザーの約3割は、カムロードなどをベースとしたキャブコンの購入意欲があるということになります。

しかし、カムロードをベースとしたキャブコンを新車で購入しようとすると1年以上の納期となることも珍しくありません。そこで注目されるのが、納期が短い中古車です。今すぐにでもカムロードをベースとしたキャブコンが欲しいユーザーは、納期が早い中古を狙います。つまり、カムロードをベースとしたキャブコンは中古車の需要も多いため、リセールバリューが高くなるのです。

カムロードの架装部分は価値が下がりにくい

カムロードをベースとしたキャンピングカーは、架装部分のカスタマイズがしやすいため、架装部分の価値が高く評価されやすいです。

リビングやベッドルーム、キッチンやシャワールームなど、移動できる部屋といっても過言ではない居住スペースを備えるカムロードベースのキャンピングカーは、資産価値が高く、時間が経過しても架装部分の価値が下がりにくいため、高いリセールバリューを維持し続けているのです。

高く売れるカムロードの特徴

高く売れるカムロードの特徴
▲バンテック ジル480スキップ

高く売れるカムロードには、どのような特徴があるのでしょうか。

有名ビルダーが製作している

有名なビルダーが製作していると高く売れます。カムロードをベースとしたキャンピングカーを製造するビルダーで知名度が高いのは、「バンテック」、「ナッツRV」、「アネックス」、「東和モータース」などです。このような有名ビルダーが製作したキャンピングカーは、ブランド価値があるため高く売れるのです。

ディーゼルエンジンを搭載している

ディーゼルエンジンを搭載した車両の方が売却時に高くなりやすいです。

カムロードには、ガソリンとディーゼルの2タイプのエンジンが用意されています。キャンピングカーは、重量がある居住スペースを載せているため、ガソリンエンジンよりも力強いディーゼルエンジンの方が人気があるのです。

また、ディーゼルエンジンは、燃費性能が良く、燃料代もガソリンより安いことがメリットとなります。ディーゼルエンジン搭載車には、さまざまなメリットがあることから、ビルダーによってはガソリン車の設定をしていないケースもあります。

優れた充電システムを備えている

カムロードには、充電性能が高いオルタネータが搭載されているため、リセールバリューが高いです。

「キャンピングカー白書2022」では、発電やソーラーパネルなどの電源システム、サブバッテリーへの関心が高いことが明らかとなっています。

キャンピングカーの充電システムは、オルタネータで発電した電気をバッテリーに溜める構造です。カムロードの優れた発電量を最大限に活用した充電システムの代表例は、ナッツRVが自社開発した超急速充電システム「EVOLUTION SYSTEM」です。ビルダーが開発した充電システムに、軽量で長寿命のリチウムイオンバッテリーを組み合わせれば、長時間にわたり車内で電装品を使用することが可能です。このような理由から、カムロードの人気が高いのです。

高級感のある内装

カムロードをベースとしたキャンピングカーの多くは、高級感ある内装となっているケースが多いため、高く売れやすいです。

ビルダーやモデルによって異なりますが、カムロードをベースとしたキャンピングカーの多くは、豪華なホテルの一室といえるほど高級感ある室内を備えているモデルもあります。信頼性や耐久性の高いベース車両そのものの価値に加え、高い価値を維持し続ける上質な居住スペースを備えていることから、カムロードベースのキャンピングカーのリセールバリューは高いのです。

4WDシステムを備えている

カムロードは、4WDモデルの方が高く売れます。

カムロードには、2WDと4WDの2種類の駆動方式を用意しています。どちらもリセールバリューは高いですが、駆動方式別で相場を見てみると4WDモデルの方がリセールバリューが高いです。

キャンプに出かけると、舗装された道だけでなく、未舗装路や砂利道などのオフロードを走行することがあります。オフロードの走行では、スタックして抜け出せなくなることが心配されるため、走破性能に優れる4WDの人気が高いのです。

カムロードを高く売るためのコツと注意点

カムロードを高く売るためのコツや注意点を紹介します。売却時の参考にしてみてください。

査定の申し込みの際はビルダー名やモデル名を正確に伝える

査定申し込み時には、ビルダー名やモデル名を正確に伝えましょう。「カムロードがベースのキャンピングカー」と伝えてしまうと安い買取額になってしまう可能性もあります。そのため、ビルダー名やモデル名、年式や走行距離、装備など、車両の情報はなるべく細かく正確に伝えましょう。

査定員と一緒に装備品の動作確認をする

査定時には、査定スタッフとともに装備品の動作確認を行いましょう。

査定時に動作確認ができないと場合によっては装備品の故障という評価になり、当然ながら減点されてしまいます。また、日頃のメンテナンスで装備品の状態を把握しておくことも大切なポイントになります。 

日頃からこまめに掃除をする

キャンピングカーは、日頃からきれいにしておきましょう。

キャンプや長期旅行のあとに汚れが固着しないよう洗車や室内の清掃をしておくと、売却時に高い評価となりやすいです。また、査定時に車がきれいになっていると査定スタッフから良い印象になります。

加えて、外装や内装をきれいにしたときに、装備品の動作確認やエンジンの始動具合などもチェックしておきましょう。装備品の動作確認などをしておくと、いつでもキャンピンカーで出かけられるだけでなく、査定時の動作不良による減点を避けることができます。清掃やメンテナンス、動作確認は、定期的に行っておきましょう。

付属品の紛失に注意する

付属品を失くさないように気を付けましょう。取り外しができるテーブルポールやサイドオーニングのクランクハンドル、取扱説明書などを紛失してしまうと、査定時の評価が下がってしまうことがあります。細かな部品から書類まで失くさないよう大切に保管しておきましょう。

売却先に迷ったらキャンピングカーラボに依頼する

売却先に迷ったらキャンピングカーラボに依頼する
▲アネックス・リバティ5.2

カムロードをベースとするキャンピングカーの売却先に悩んだときは、キャンピングカーの買取を専門にしているキャンピングカーラボに依頼しましょう。

キャンピングカーラボは、これまでに数多くのカムロードベースのキャンピングカーを査定・買取してきました。ここで、これまでの買取実績の一部を紹介します。

■アネックス・リバティ52DB
・買取額:820万円
・査定時期:2022年10月
・年式:令和元年12月
・走行距離:15,200km

■バンテック ジル480スキップ
・買取額:586万円
・査定時期:2021年9月
・年式:平成27年6月
・走行距離:60,600km

■アネックス・リバティ5.2
・買取額:120万円
・査定時期:2022年7月
・年式:平成10年2月
・走行距離:48,900km

このように、キャンピングカーラボは新しい年式の車両から20年以上前の古い年式の車両まで買取しています。また、買取実績を見ると、年式に関わらず高価買取されていることがわかるでしょう。つまり、カムロードをベースとしたキャンピングカーは、時間が経過しても価値が下がりにくく、高価買取されやすいのです。

カムロードをベースとしたキャンピングカーを高く買い取ってもらえれば、次の車に乗り換えるときの資金に充てることができます。そのため、売却先選びは非常に重要なのです。今所有しているカムロードベースのキャンピングカーを高く売りたいなら、キャンピングカーラボへお問い合わせください。

https://www.campcar-lab.com/kaitori/

まとめ

カムロードをベースとしたキャンピングカーは、購入金額が高いものの、売却時の買取額も高いキャンピングカーです。また、時間が経過しても、高価買取されている事例があることから、値下がりしにくいキャンピングカーといえるでしょう。

新しいキャンピングカーに乗り換えるために、今所有しているキャンピングカーを高く買い取ってもらいたいと考えたときは、数多くの査定・買取実績があるキャンピングカーラボにご相談ください。

よくある質問

カムロードをベースとするキャンピングカーのリセールバリューに関するよくある質問を紹介します。

Q 代表的なビルダーを3つ教えてください
カムロードをベースとしたキャンピングカーを製造する代表的なビルダーは、「バンテック」、「ナッツRV」、「アネックス」です。詳しくはこちらをご覧ください。
Q 査定時にビルダー名やモデル名を伝えた方が買取金額は高くなりますか?
はい。査定の申し込みをする時点でビルダー名やモデル名は正確に伝えましょう。詳しくはこちらをご覧ください。
Q カムロードのモデルチェンジは買取価格に影響はありますか?
今のところモデルチェンジは買取額に影響していません。そのため、年式問わず高い人気があります。詳しくはこちらをご覧ください。

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